GENWARE3(ジェンウェアスリー)は、グラフィックエディタ・デバッガ「GENSKETCH3(ジェンスケッチスリー)」とGUIライブラリ「GENIFA3(ジェニファスリー」で構成される組込みGUI統合開発環境です。
単なるグラフィックライブラリやプロトタイピングツールとは異なり、市販の デザインツールやコンパイラと連携し商品企画から実装・デバッグまで、 GUI開発のすべてのプロセスを統合するソフトウェアです。
GENWARE3で特に重視したのは、GUI開発工程間のロスを極限減らすことでした。GENWARE3には、創業以来、組込みソリューションを提供し続けてきたアイ・エル・シーならではの工夫やアイデアが詰め込まれています。GENWARE3は、GUI開発ツール未導入の環境に比べて約1/10の工数削減効果を実現しています。
先代のGENWRE2と比べて、特にGUIデザイン、コーディング・デバッグ工程を特に強化したことで、GUI開発のすべての工程でお使いいただけるようになりました。 例えば、仕様設計者から提出される画面遷移図を取り込めば、コーディングをすることなくGENWARE3の画面遷移ロジックが自動的に作成されます。
デザイナーから提出されたPhotoshop® データを取り込めば、面倒なビットマップファイルの書き出しやイメージの座標調整をすることなく、画面データを作成することができます。 GUI開発における各工程がシームレスに繋がることにより、開発効率のアップに貢献します。
GUIライブラリであるGENIFA3には、さまざまなプラットフォームに対応するためにGPI(Genifa Platform Interface)と呼ばれる、抽象化インタフェースが用意されています。GPIがOSやCPUなどの違いを吸収するため、プラットフォームを変更する場合にも、GUIアプリケーションそのものを変更する必要はありません。開発ターゲット機器の仕様が定まっていない段階でも、並行してGUIアプリケーションの開発を進めることもできます。
Windows版開発環境では、Windows向けGPIが同梱されているため、PC上で手軽に実機同等の表示を確認できます。また、PC上でのGUIアプリケーションの動作確認用ツール群も用意しました。ウィンドウを開く、アニメーションの実行といった、画面データの設定・動作の確認のほか、GUIアプリケーションに対し、特定のイベントを発行することもできるため、デバッグ用のコードを書いたり、イベント発行用のアプリケーションを別途作る必要はありません。