組込みソフトウェア開発支援パッケージ
Real-Series

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開発の流れ

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開発の流れ

組込みアプリケーション開発に、本当の使いやすさを。

アイ・エル・シーが創業以来、組込みソフトウェア開発で培ってきた技術を結集した、現場で本当に使える開発ツール、それがReal-Seriesです。

実際の組込みソフトウェア開発工程別に、Real-Seriesがもつ機能の数々をご紹介します。

設計工程
パソコンのキーボードだけで操作ができるイメージ図

キーボード操作による、高速状態遷移表設計

キーボード操作による、高速状態遷移表設計 Real-Seriesでの作業の中心となる状態遷移表設計は、ソフトウェア設計者の観点から、パソコンのキーボードだけで操作ができるようになっています。マウスに手を伸ばすことなく、状態遷移設計に集中することができます。

状態遷移表のエラーチェック画面

多彩なエラーチェック機能

状態遷移設計は自由度が高いため、誰でもうまく設計できるとは限りません。そのため、Real-Seriesでは作成した状態遷移表のエラーチェック機能を備えています。

状態遷移表のExcelエクスポート

作成した状態遷移表はExcelにエクスポートすることができます。メールに添付して、関係者に設計情報を提出したり、レビューの依頼も簡単に行えます。

コーディング工程
他社との比較図

ソースコード自動生成機能

状態遷移表はC言語の状態遷移フレームワークに自動生成されます。従来のCASEツールでは変数・処理含めすべてを自動生成(全自動)するものが世の中にありますが、Real-Seriesは状態遷移フレームワークのみ自動生成(半自動)します。つまり、状態から状態への遷移処理はお客様にてプログラミングいただきます。
全自動方式では、変数の設定から処理まですべてツール上で行う必要がありますが、使い方をすべてマスターするには膨大な時間がかかります。デジタル家電のような短期開発や比較的規模の小さい開発には導入障壁が高いとされています。 Real-Seriesは半自動であるため、Excelライクなキーボード操作を覚えてフレームワークをソースコード生成した後は従来のお客様の開発スタイルでプロジェクトを進めることが可能です。短納期開発や小規模開発にも容易に導入が可能です。

他社CASEツールとのソースコード生成時間の比較

さらに、半自動方式であるためソースコードのの自動生成も高速です。ソースコード生成は主にプログラミング・デバッグの工程で最も多く使われますが、全自動方式ではすべての情報はツール側にあるため、ソースコードの生成時間がかえってデバッグ工程などの業務に影響を与えます。Real-Seriesではデバッグ工程など現場で使われるシーンを想定してソースコード自動生成時間も短時間で完了できる設計になっています。

ソースコードベース開発の場合のソースコードとドキュメントのギャップ

ソースコードリバース機能

デバッグ・評価時などの開発後半では、ソースコードを直接修正する場合も多々あります。Real-Seriesではソースコードを直接修正した情報を状態遷移表にリバースして反映することができます。主に次の2つの自動化を実行することができます。

  1. 各イベントハンドラの関数ヘッダコメントをソースコードを直接編集して修正した場合に状態遷移表に自動反映可能。
  2. 各イベントハンドラの状態遷移先をソースコードを直接編集して修正した場合に状態遷移表に自動反映可能。

上記の機能から常にソースコードと設計書(状態遷移表)を一致させることができます。開発完了時に即、完成図書を提出することが可能です。設計者は開発終了と同時に次の開発に移行することができます。

デバッグ工程
現在の状態と処理が通った箇所は塗りつぶされる画面比較

ビジュアルデバッグ機能

Real-Seriesでは作成した状態遷移表を元に簡単にデバッグを行うことが可能です。パソコン上でのデバッグはもちろん実機でのデバッグもビジュアルに行うことが可能です。従来、組込みソフトウェアの開発はシリアル通信を使ったコンソールログを活用、または専用IDE(コンパイラ・デバッガ)を活用してデバッグするのが一般的です。どちらも状態遷移モデルで開発していたとしてもテキストベースでのデバッグであり、状態遷移表は単なる設計書でしかありませんでした。
Real-Seriesは状態遷移表を設計情報だけではなくデバッグ確認用としても活用することができます。

もちろん、ターゲット機を接続した状態でのビジュアルデバッグも可能です。実機との接続は簡単な通信モジュール(RD-LIB)を組み込むことで可能です。通信モジュールは、弊社提供の4関数(RDInitDebug, RDQuitDebug, RDDebugOutput, RDDebugPrint)を実装します。通信方式は、シリアルまたはイーサネットを選択することができます。

送受信コマンドに、「状態」「イベント」を定義することで状態遷移表情報と連携することができ、ビジュアルデバッグが可能になります。 また、状態遷移表をExcelへエクスポートすることができるので、状態遷移表のデバッグ塗りつぶし結果を報告書として作成したい場合などに便利です。

複数の画面を作成・管理することが可能

仮想ハードウェアパネル機能

状態遷移設計したイベントには、組込み機器のボタン(例えばHOME、MENUボタンなど)があります。Real-Seriesではすべてのイベントをデザイン化されたボタンとして作成することが可能です。ユーザ操作でデバッグしたい場合に、組込み機器と同じデザインのボタンで行うことが可能です。

ボタンの手動操作によるデバッグ実施画面

検証データ自動変換機能

デバッグ時にはさまざまなパターンで操作を行いテストします。そのテスト手順を常に記録し、連続試験やレグレッションテストに応用することができます。 Real-Seriesを活用してデバッグした際に得られるデバッグログをマウスで選択し「デバッグシナリオ」として登録することができます。「デバッグシナリオ」はイベントの送受信履歴です。送受信間隔も手動で設定できます。
次のような活用が可能です。

  1. 連続テスト用のデータを作成しエージングを実施することが可能
  2. デバッグ時の不具合を検出したデバッグログを保管しておき評価時にレグレッションテストを自動的に行うことが可能
  3. 負荷試験用のデータ(大量の録音データなど)を録音操作のデバッグログを活用して自動的に作成することが可能
  4. USB抜挿試験などイベント送受信パターンの複雑なデバッグログを保管しておき評価時に再試験する、または次の機種開発時に活用することが可能
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プロトタイピング開発キット ILC AIR Kit を用意しています

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